3Dメッシュアプリ pronoMeshScan

株式会社プロノハーツ(本社所在地 長野県塩尻市、代表取締役 藤森匡康)は2020年6月25日より、Apple社iPad Pro の LiDAR機能により3Dメッシュを取得しファイルへ出力することができるアプリ “pronoMeshScan” をリリースします。

「pronoMeshScan」はiPad Pro の LiDAR機能により3Dメッシュを取得することができます。取得したメッシュは、その場でプレビュー表示と、 GLTF(GLB)形式のファイルへ出力することができます。GLTF形式のデータは、CAD、CGアプリで広く利用可能です。例えば弊社のVRシステム「pronoDR バージョン3.0」にインポートし、データをVR表示ができます。

<開発の背景や経緯>
3次元データのスキャンを行うためには、従来は数百万〜一千万円の価格帯のスキャナを用いる必要がありましたが、近年はLiDARなどの技術を採用した比較的安価なスキャナが普及し広く利用されるようになってきました。特に、今春に発売されたApple社のiPad ProにもLiDARが搭載され、3次元スキャンの敷居が一気に下がりました。
また、3次元データのスキャン需要は、製造業だけでなく、建設業、土木、測量そして、個人ユースにてニーズがあります。このような動向の中、弊社は、LiDAR搭載のiPad Proを使った3次元スキャンとその応用について研究を始め、このアプリを開発しました。

<機能について>
1)アプリを起動後、iPad Proをスキャンしたい対象にかざして移動し続けることで、実物の画像に重ねてスキャン結果のメッシュが重ねて表示されます(図1)。


図1 スキャン中の表示

2)スキャン途中の3次元メッシュだけを表示し確認することもできます(図2)。


図2 スキャンデータの表示

3) 保存したスキャンデータを、ファイル名一覧(図3)から選んで再びビューワーで表示することができます。これらのファイルは、iPad Pro標準のファイルアプリで、「このiPad内>pronoMeshScan」フォルダ内に保存されていることを確認できます。そこからiCloudなどを経由で他のPCなどの環境へコピーすることができます。


図3 保存フィル名一覧表示

4) そのようにPCにコピーしたGLTF形式ファイルをpronoDRバージョン3.0にインポートしてVR表示を行うこともできます(図4)。バーチャル空間上で形状の確認や計測などを行えます。


図4 pronoDRでのスキャンデータのVR表示

<ライセンス・購入方法>
App Storeから入手可能です。
無料で全機能を使用出来ます。ロックが解除されていない状態では、取得できるポリゴン(三角面)の最大数が約1万に制限されます。ポリゴンをファイルへ出力することは可能です。App Storeで課金していただくことにより、その制限を解除できます。価格は370円です。

弊社ではスキャンデータをお客様の仕事に実際に使っていただけるかどうかをまず試していただきたく、少数のポリゴンですがファイルへの出力までお使いいただけるようにしました。

<動作環境>
iPad Pro (第4世代) 12.9インチディスプレイまたはiPad Pro (第2世代) 11インチディスプレイ以降のLiDAR搭載iPad Pro

<商標について>
Apple、iPad Proは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
App Store、iCloudは、Apple Inc.のサービスマークです。

<開発・販売>

  • 会社名:株式会社プロノハーツ
  • 本社所在地:長野県塩尻市大門並木町9-24
  • 設立:2007年10月
  • 代表取締役:藤森 匡康
  • 事業内容
    • 3次元CADデータ活用支援コンサルティング
    • 商品企画、開発、設計、試作
    • 製造業用VR・ARシステムの開発・販売
    • 工場スキャニングサービス

URL: http://www.prono82.com/

<本件の問い合わせ>
ご不明な点などのご質問、取材などは、下記へ問い合わせください。
株式会社プロノハーツ
電子メール:fuji@prono82.com
電話番号:0263-54-0097