pronoScan2CADは、Apple社iPad Pro のLiDAR機能により3D点群を取得し2次元CADファイル(DXF形式)へ出力することができるアプリです。
“pronoScan2CAD”は、iPad Pro やiPhone Pro のLiDAR 機能により3D 点群を取得することができます。
取得した点群データにはカメラ画像の色情報も付加され、その場で取得データをプレビュー表示することができます。
さらに取得した点群データから計測平面を手動抽出することで、DXF 形式の2 次元CAD データを出力することができます。
<開発の背景や経緯>
3D データのスキャン需要は非常に高く、弊社の“pronoPointsScan”のリリース以降も製造業だけでなく、建設・土木・測量関連のお客様からも大変多くのご好評をいただいております。
そのようなニーズ動向を踏まえ、弊社はLiDAR 搭載のiPad Pro やiPhone Pro を使った3Dスキャンとその応用技術について研究を進め、このアプリを開発しました。
2021 年9月には、建設業向け点群計測アプリ”prono-Construction”をリリースいたしました。そのソフトウェア技術を派生させ、新たなニーズにお応えすべく”pronoScan2CAD”が誕生しました。建設業界の設計・測量をはじめ、様々な業界のお困りごとの解決に活用していただけるものと期待しています。
<機能・特徴>
“pronoScan2CAD”の最大の特徴としては、取得した3D 点群データから計測平面を手動抽出することで2 次元CAD データ(DXF 形式)を生成することができます。CAD データ出力までの一連の流れをご紹介いたします。
アプリを起動後、iPad Pro やiPhone Pro をスキャンしたい対象にかざしてスキャンボタンを押すことで、実物の画像に重ねてスキャン結果の点群が表示されます。ボタンを1回押すごとに、そのときに見えている範囲の点群が取得されます。位置を変えて繰り返しボタンを押すたびに、点群が重なって取得され、ビューワ画面にて確認することができます(図2)。
点群データのビューワ画面にて“線分作成”を選択することで、ビューワが下面表示に自動で切り替わり、回転機能がロックされます(図3)。
線分作成モードにて、下面ビューワを見ながら計測平面を直線(タップ)で囲うことにより、線分データが抽出されます(図4)。
線分データを抽出後、“保存”操作をおこなうことで、点群データが保存されます(図5-a)。また、“線分出力”操作をおこなうことで、ファイルアプリにDXF データが出力されます(図5-b)。
アプリから出力されたDXF データを、各種CAD ソフトにて読み込むことで、設計・測量データとしてご活用いただくことができます(図6)。
<ライセンス・購入方法>
App Store から入手可能です。無料で各機能を使用できますが、ロックが解除されていない状態では、線分データを出力するための手動選択(抽出直線)が4本までに制限されます。AppStore で年間ライセンス6,000 円の課金をしていただくことにより、制限を全て解除できます。弊社ではスキャンデータやCAD データをお客様の身の回りで実際に使っていただき、必要最低限の機能にてまずは試していただきたいと思います。
<動作環境>
LiDAR搭載の端末でのみご利用になれます。現在の対応端末は以下の通りです。
iPhone Pro(12 以降のLiDAR 搭載iPhone Pro)
iPad Pro (第4世代) 12.9 インチディスプレイ及び
iPad Pro (第2 世代) 11 インチディスプレイ以降のLiDAR 搭載iPad Pro
<商標について>
Apple、iPad Pro、iPhoneは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
App Store、iCloudは、Apple Inc.のサービスマークです。