日置電機株式会社
会社概要:長野県上田市に本社・工場のある日置電機は、電気計測器の専門メーカー。自動車や電子部品、環境・新エネルギー関連など幅広い産業分野をフィールドに、大型の自動試験装置から記録装置、電子測定器、現場測定機など約200機種を供給している。
課題
従来の2次元ディスプレイが抱える設計検証の限界
設計データが3次元であるにもかかわらず、従来の2次元ディスプレイでは効果的な検証が難しいという課題があった。また、人体モデルで作業性を検証することができるが、リアルな操作感や視認性の確認が十分に行えなかった。
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成果
- 没入感のあるリアルな検証
pronoDRを使用することで、視線の高さや操作位置を自由に調整可能となり、作業者の視点からよりリアルな検証が可能になった。 - 作業性の事前検証
背の高い人・低い人など多様な作業者の視点で、操作性やタッチパネルの使いやすさを設計段階で確認できた。 - 配線の事前検討
ケーブルの引き回しを設計段階で可視化し、効率的なレイアウト検討が可能になった。 - 簡単な操作性
ゲームコントローラーを活用し、3D CADに馴染みのない現場作業者でも直感的に操作が可能になった。 - 組み立て時の視認性向上
通常のディスプレイでは再現できない感覚(下からの視点など)での検証が可能となり、作業体制やスペースの適正を改善できた。