日鉄住金テックスエンジ株式会社
日鉄住金テックスエンジ株式会社は、鉄鋼プラント設備やエネルギー関連施設の設計・施工を手掛けるエンジニアリング企業。高度な技術力と豊富な経験を活かし、環境保全や効率的な生産プロセスの実現を支援している。(取材当時)
課題
製鉄設備設計の3次元化と現場活用の課題
2D図面や3D CADでは使い勝手や安全性の確認に限界があり、設計段階での見落としから手直しや工期延長を招く課題があった。また、大規模な製鉄設備のケーブルからボルト、ナットまで部品点数で4万点から5万点ほどのすべてを3次元化していたが、これら3Dデータを現場で有効活用できていなかった。
成果
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1. VRによる問題点の事前発見
pronoDRを活用することで、現場で発生していたトラブルを設計段階で事前に発見・解消可能になった。
2. コスト削減と工期短縮
現場での改造コストやリスクを大幅に削減し、pronoDR導入費用の元を回収できた。
3. 没入型デザインレビューで精度向上
VRによる没入感で、安全性や作業性を現場と近い感覚で検討し、精度が向上した。
4. 情報共有と工法検討の効率化
3Dデータを利用した視覚的な検討により、職人への情報共有がスムーズに。作業の初動が迅速化できた。